提督「数百メートルの敷地の中で」 part1
~~プロローグ~~
俺は今日とある学校を卒業した
とある、と言ったが別に隠すようなありえない学校ではない
その学校というのは・・・・いわゆる軍人を育成するための学校だった
そこの学校の空に関する科目を主席で卒業した
自惚れだが自分は色々と能力が高い方だ。それこそ陸、海、空、、特に空と海を首席で卒業できるくらいには頭が良かった(海に関しては途中から頑張った結果だが)
ほとんどのことが自分で出来た
その能力の高さ故に周りから人が離れて消えていった
大半の人間がなんでもできてしまう気持ち悪さや妬みから、残りの少数は体格や目つきの悪さからだろう
しかしそれを不幸だとは思わない
なぜならもうこれ以上なくどん底の不幸を受けてる最中だからだ
両親はとある事故でふたりとも他界してそれのストレスでか姉は治療法の分からない病に苦しんでいる
ずっとお世話になっていた祖母も病気にかかり他界
いまではずっと独身だった叔父の世話になっている
自分の周りでは人が死んだり、事故にあったりの不幸が起きる
だから誰も俺に手を差し伸ばしてはくれなかった
みんな蔑みや悪魔のような目で俺をみながら消えていった。
だからと言ってそんな人たちを責める気にはならない。
誰だって危険な事を進んではしないし危ないやつにかかわらないようにするのは至って普通なことだ
俺だっておそらくそんな奴がいたら手を差し伸べることはできない、・・・例外はあるだろうが。
だからそんな俺を見捨てた人たちを責めるべきではないと思う
もっと責めるべき相手がいる・・・・もっと責めるべき相手、滅ぼすべき相手で俺の不幸の始まりを作った奴ら
漁師だった両親を襲い船ごと深海に沈めたやつら
数年前に現れ今でも人々を襲い続ける深海に棲む悪魔
そうだ、俺はあいつらを倒すため、絶滅させるため軍人になったんだ。
あの憎き深海棲艦共を。